ハエの幼虫が犬の皮膚を食い破るハエウジ症

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戸外で飼われている体力の弱った犬が感染するハエウジ症

戸外で飼われている体力の弱った犬が感染するハエウジ症

ニクバエは、卵を生むと、その卵は、すぐさま孵化します。
幼虫(ウジ虫)は、産み付けられた肉の中で5〜10日過ごし、その後、成虫になります。

 

ニクバエのウジには他の幼虫を捕食したり捕殺するものが知られています。これは捕食される側の幼虫が小さいためです。

 

ハエウジ症の症状

ハエウジ症は、ハエが活動する暖かい季節に戸外で飼われている体力の弱った犬の体表などに見られ、犬に悪化した腫瘍や潰瘍、化膿があって、夜中に悲鳴を上げて泣き止まないような場合は、このハエウジの発生を疑う必要があります。

 

ハエウジ症の治療

犬にウジが発生すると、特有の臭気が発生するので、臭いでもわかります。
患部は汚れているので、周囲の毛は刈り取って、周囲に産み付けられたハエの卵や汚れ、カサブタを取り除いて消毒し、卵やウジも丁寧に取り除きます。

 

殺虫剤は使用できないので、噴霧器を使って水の噴射の力によってウジを取る方法もありますが、軽い麻酔薬で鎮静して作業をしやすくして処置を行います。ウジによって傷つけられた皮膚は通常、回復は早いです。

 

耳孔のひだの間や、土の塊のように見える耳垢の表面に、白く透明な1ミリほどの大きさのダニがみえれば、ミミダニに寄生されています。

 

刺咬による寄生性皮膚炎について

蚊やアブ、ブヨや蜂、あるいは蛾などの昆虫の刺咬による皮膚炎があります。
地域によってはツツガムシによる疾病も知られています。
また、ガマガエルをくわえたり、マムシに咬まれたために起きる激しい皮膚反応があります。


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