抜け毛が増え健康が損なわれるホルモン性皮膚炎

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ホルモンの種類で脱毛する場所は異なる

ホルモンの種類で脱毛する場所は異なる

分泌の異常をおこしたホルモンの種類により、
脱毛する場所は異なります。

 

また、ホルモンは内臓の働きにも関係している為、
ホルモン異常の皮膚炎の他にも症状が伴うことがあります。


副腎皮質ホルモンの分泌の増加や減少

副腎皮質ホルモンの分泌量が増えるか、成長ホルモンの分泌量がすくなくったときには、ふつう胴体から広く脱毛しますが、頭部や四肢の毛は残ります。

 

また、副腎皮質ホルモンの分泌量が増えると、大老にに水を飲み尿が増えますし、たくさん食べるようになります。

 

性ホルモンの分泌の増加や減少

性ホルモンの分泌量が多すぎたり、少なすぎたりする場合には、生殖器や肛門付近に脱毛が集中します。

 

また、性ホルモンの異常では、発情の臭気が狂い、発情期が伸びる、もしくはすぐ終わる、繁殖力が低くなるなどの症状が見られます。

 

甲状腺ホルモンの分泌量の増減

甲状腺ホルモンの量が減ると犬種によっては、胴体が脱毛して、それが左右対称に抜けることがあり、これは犬ので最も多いホルモンの異常によって起きます。

 

甲状腺ホルモンが少なくなると、動作が緩慢になって、寒さや熱さに弱くなったり太ったりします。

 

ホルモン性皮膚炎の原因

ホルモン性皮膚炎は、ホルモンの分泌量が多すぎたり、少なすぎたりすると皮膚病になります。

 

皮膚に影響を及ぼすホルモンの異常には、副腎皮質ホルモンの分泌量が増える、甲状腺ホルモンの量が減る、性ホルモンの量が多すぎるか少なすぎる、成長ホルモンの量が減るなどの変化があり疾患が起きます。

 

犬の被毛は根元にある毛包の働きでで伸びてきます。
毛包は周期的に活動と休止を繰り返しますが、ホルモン性の皮膚病では、毛包が働かないので抜け毛が増えます。

 

ホルモン性皮膚炎の治療

症状を観察したり、血液検査を行い、分泌の異常が疑われるホルモンの量を測定して診断します。

 

治療の方法

ホルモン薬などの薬を投与します。
腫瘍などのよってホルモン分泌量が増えているときは、腫瘍を切除することもあります。

 

薬物療法では副作用が起きる場合もあるので、十分な検査をしてもらい、必要な薬物を投与をします。治療効果が現れるまでは数か月以上かかることも少なくなく定期的に診察を受けながら治療を続けます。

 

脱毛して皮膚が黒ずむ甲状腺ホルモンの異常

脱毛して皮膚が黒ずむ甲状腺ホルモンの異常

甲状腺ホルモンの分泌量が少なすぎると地肌が見えるほど脱毛することがあります。

 

犬種によっては、胴体の両側が同じ形に脱毛します。
犬で最もよく見られるホルモン異常です。


主な症状は脱毛

甲状腺ホルモンの異常の主な症状は脱毛です。
脱毛した部分に痒みはありませんせが、しばしば色素が集まって皮膚が黒ずみます。

 

皮膚の病変の他、元気がない、動作が鈍い、寒さや熱さに弱くなります。
肥満や繁殖力が低くなる、食欲が異常に高まるなどの症状が見られます。

 

甲状腺ホルモンの異常が起きる原因

甲状腺ホルモンの分泌量が十分でないために起こる病気で、中型犬異常の犬でしばしば発症します。ホルモン分泌量が少なくなる主な原因は、甲状腺が先天的に萎縮している、病気で退縮したためにではないかと考えられています。

 

薬物の投与や麻酔、ストレスによって甲状腺ホルモンの分泌量が減ることがあります。

 

甲状腺ホルモンの異常が起きた場合の治療

症状を観察するとともに、血清中の甲状腺ホルモンの分泌量を測定します。
ホルモンの量は様々な要因の影響を受けやすく、数値だけで判断すると誤ることがあるので、総合的に判断する必要があります。

 

治療の方法

一般的には長期にわたる甲状腺ホルモン薬の投与が必要になります。
適正な量であれば、副作用が現れることは、ほとんどありません。

 

治療が成果をあげたとしても、脱毛した場所に再び被毛が生えそろうまで数か月かかります。飼い主はイライラせず、犬の状態をよく観察していることが必要です。


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