シベリアン・ハスキーのかかりやすい病気と寿命
シベリアン・ハスキーは北極圏地域で盛んなドッグレースや犬ぞりレースで、優秀な犬種としても知られています。
バランスの取れた体、狼を想わせる顔貌、人間に対する融和性などから人気になり、全世界に広まって、現在ではペットとして人気があります。一時、日本でも「ハスキー犬ブーム」として社会現象を引き起こしました。しかし、日本はハスキー犬が安易に飼育できる気候ではないのです。
シベリアン・ハスキーはそり犬として重用されて来ただけあって、極寒地における長時間の作業にも耐える体力・持久力があります。そのため、特に成犬では相当な運動量が必要です。
必要とする豊富な運動量が必要であるため、エネルギー消費が激しく、高レベルのタンパク質と高品質脂肪の調和が取れた食事を用意する必要があります。
寒い地方の原産地の犬種だけあって、極寒に耐えらるために、皮下脂肪と豊富な体毛があり、日本でも北海道のような寒冷地や東日本の山間部での飼育には非常に向いていますが、夏季に猛暑となる地域での飼育には向いていません。酷暑では極めて脆弱な犬種です。
シベリアン・ハスキーは、比較的疾病がない犬種ですが、股関節やヒザ関節を中心に骨格・関節系の疾患、ケガ、角膜の栄養障害・白内障・緑内障などの眼球系疾患を発症する傾向があります。このため、健康管理には感染症の予防接種だけでなく、骨格系検診・眼科検診も受診させたほうが良いでしょう。
精神的ストレスが大きいシベリアン・ハスキー
シベリアン・ハスキーが肥満の場合には、極度の運動不足、精神的ストレスで、健康上非常に危険な状態にあります。運動不足によるストレスは、他犬種に比べて非常に大きいため、精神衛生上好ましくありません。
その場合、無駄吼えや情緒不安定などを起こします。
さらに、ストレス性の諸疾病を誘発することがあり、異常脱毛・消化器管障害・神経障害・悪性新生物(ガン)発生の原因となります。
寿命:約10〜12年
シベリアン・ハスキーのかかりやすい病気
- 緑内障・白内障
- 進行性網膜萎縮
- ブドウ膜炎
- 股関節形成不全
- 心室中隔欠損症
- てんかん
スポンサーリンク
関連ページ
- 秋田犬特有の病気
- 日本犬の純粋種の中でももっとも大型です。体形としては顔が小さく、手足が長いのが特徴です。秋田犬ならではのかかりやすい病気でぶどう膜髄膜炎などがあります。
- ウェルシュ・コーギーの病気
- ウェルシュ・コーギーはダックスフントと同じ祖先を持つため、体格としては、足が短く、太りやすい犬です。散歩しているとき、お腹が地面にくっつきそうなコーギーを見かけます。ダックスフントと同様に首や四肢のしびれや麻痺が多くみられます。
- キャバリア特有の病気
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルはイギリス原産の小型犬です。性格は優しく穏やかで、遊び好きで、愛情深く物静か。遺伝子疾患に心臓病があり、キャバリアは1歳で33%がこの病気を持ち、4歳以上では60%にもみられるといいます。
- コッカー・スパニエルの病気
- コッカー・スパニエルは目の病気になりやすく、年をとると皮膚病や耳の病気、歯の病気にかかりやすいのです。それと、太りやすいのも特徴ですが、比較的病気になりにくい犬種です。
- コリーのかかりやすい病気
- コリーはスコットランドの寒冷地に起源を持つ犬種のため夏の日差しに弱いため、特に目に先天性疾患を持っていることが多く、ガン内出血などに発展することもあります。
- ゴールデン・レトリバーの病気
- ゴールデン・レトリバーはイギリス原産の大型犬で、賢さと忠誠心を兼ね備え、穏和な性格の犬種なので、ペットとして広まっています。元々水鳥猟なので水遊びが大好きです。関節の形成不全が高度に発生します。
- シープドッグの病気と寿命
- シェットランド・シープドッグはスコットランドのシェトランドの原産地でコリーとよく似た犬種です。コリーより小型で、シェルディもしくはシェルティーとも言われす。小型なためコリーよりも神経質で警戒心が強く、比較的よく吠えます。甲状腺機能低下症がかかりやすい病気です。
- シーズーのかかりやすい病気
- シーズーの原産国は中国で、ラサ・アプソとペキニーズを掛け合わせて作った小型犬です。中国では西施犬と呼ばれ、比較的丈夫な犬種ですが、高山気候の血統なので健康管理には注意が必要です。
- 柴犬のかかりやすい病気
- 柴犬は日本原産の日本犬の一種で日本国外でも人気が高く、日本犬種の中でも柴犬は約80%を占めます。温暖湿潤気候に強く、主人に非常に忠実、賢く勇敢で警戒心も強いため、番犬にも適している犬種です。
- ジャック・ラッセル・テリア
- ジャック・ラッセル・テリアはイギリス原産の小型のテリア犬種で、ジャック・ラッセル牧師が生み出した、キツネ狩りのために人工的に作られた犬種です。全般的に病気は少ない犬種ですが、かなりの運動を必要とします。
- ジャーマン・シェパードの病気
- ジャーマン・シェパードはドイツ原産の犬種で、頭が良く忠誠心と服従心があり、訓練を好む性格から、災害救助犬・軍用犬・警察犬・麻薬探知犬など特殊訓練を必要とする作業犬として活用されています。健康問題としては、皮膚アレルギーがあり、体質的に太りやすいのも注意が必要です。
- セント・バーナードの病気
- セント・バーナードはスイス原産の犬種で、あらゆる犬種の中で最大級の体格を誇ります。大きな体つきのわりには俊敏なため泥棒除けとして重宝されてきました。その巨大な身体が原因で様々な疾患を生じます。
- ダックスフントの病気
- ダックスフントはドイツ原産の犬種で巣穴の中にいるアナグマを狩る目的で手足が短く改良されました。ペットブームの乱繁殖により知識不足のブリーダーや素人繁殖で遺伝性疾患があったり、障害を持って生まれてくる場合もあります。
- ダルメシアンの病気
- ダルメシアンの原産はクロアチアのダルマチア地方と言われています。かつては猟犬・番犬・牧羊犬・軍用犬として活躍したといわれ、体力・持久力を保有しています。しかしブリーダーによる近親交配が進められたことが、まれに先天的に聴覚や股関節に異常をもつダルメシアンもいます。
- チワワのかかりやすい病気
- チワワはメキシコのチワワ地域が原産地の犬種で、全米で人気の高い犬種の一つです。特に日本では小型化ブームに応えようと無理な交配があります。神経病学的に劣性の遺伝子を持つものチワワもいます。
- 土佐犬のかかりやすい病気
- 土佐犬は鎌倉時代か室町時代の闘犬が行われ、藩士の士気を高めるために、土佐藩で四国犬を使って作られた大型犬です。肥満になりやすいため、肥満による病気を発症します。
- ドーベルマン・ピンシャーの病気
- ドーベルマン・ピンシャーはドイツ原産の犬種で19世紀末、警備犬として生み出されました。元々、警備犬として作りだされたため、交配は複雑で、その原因とする様々な病気を発症する可能性があります。
- パグのかかりやすい病気
- パグは中国原産の犬種で紀元前400年の中国で既に存在していました。やや気まぐれでマイペースな面もありますが温厚な性格です。食欲旺盛で肥満になりやすいのもあり、身体が脂性なので皮膚病になる可能性も高いのです。
- パピヨンの病気と寿命
- パピヨンの原種はスペインのトイ・スパニエルの一種とされています。一見きゃしゃのように見えますが割と丈夫で、少し神経質なところがあります。遺伝性の病気は少ないほうだが、膝蓋骨脱臼と眼瞼内反症(逆さまつげ)になりやすいのです。
- ビーグルの病気と寿命
- ビーグルはイギリス原産の嗅覚に優れた犬種で、小型で扱いやすい気質です。性格は賢く、従順で、訓練もしやすいのですが、太りやすく、椎間板ヘルニアになりやすいのです。
- プードルの病気と寿命
- プードルは古くからヨーロッパで良くみられ、特にフランスでの人気が高い犬種です。水辺の猟を得意とする犬が先祖犬であるとされています。繁殖が多いため遺伝的欠陥による目の病気が多いのす。
- ブルドックの病気と寿命
- ブルドックは英国で雄牛(ブル)と犬を戦わせる見世物が流行し、牛に対抗できる犬として開発された犬種ですが、現在では改良され強面ですが、温厚且つおとなしい性格です。身体にはしわが多いので清潔にしないと細菌感染を起こします。ブルドックにとって肥満と高温環境はとても危険を招きます。
- ペキニーズの病気と寿命
- ペキニーズは中国原産のペット用犬種で、猫のような犬と言われています。中国の宮廷で飼育されたためか多数の遺伝性疾患を持っており、椎間板ヘルニアや尿石など上あご奥が垂れ下がると呼吸困難になります。
- ボクサーの病気と寿命
- ボクサーはドイツ原産の中型犬で比較的新しい犬種です。闘犬興行のため改良され、大戦の頃は軍用犬や赤十字犬として活用されました。極端な暑さや寒さにはあまり強くありませんがガンにかかりやすいので注意が必要です。
- ポメラニアンの病気
- ポメラニアンは中欧のポメラニア地方が原産でスピッツ系の犬種です。世界的な小型犬の流行でに一役買っています。頑健で丈夫な犬種といえますが、膝蓋骨脱臼と気管虚脱、遺伝性の皮膚疾患による黒斑病という脱毛症に罹患、発症することもあります。
- マルチーズの病気
- マルチーズは地中海のマルタ島で生まれました。日本国内でも人気の高い犬種です。多量の涙と目やにで目の周辺が赤く変色する流涙症が多く見られます。子犬期は低血糖症を起こしやすいのです。
- ミニチュア・シュナウザーの病気
- ミニチュア・シュナウザーはドイツ原産の犬種で小型犬種を除けば、最も人気が高く、最良の家庭犬です。しかし、まれに遺伝的な眼科疾患を発症する可能性が高いとされています。
- ミニチュア・ピンシャーの病気
- ミニチュア・ピンシャーは200〜300年前にドイツで小害獣駆除の中型犬種を小型に改良したものです。脱腸(ヘルニア)を発症しやすく、様々な皮膚病に羅漢しやすいのです。
- ヨークシャーテリアの病気
- ヨークシャーテリアはイギリスのヨークシャー地方でネズミを捕まえるために作られた犬種で、日本国内では人気の高い犬種です。小型犬特有の遺伝病があり、特に骨が弱く、虫歯、歯周病になりやすいのが特徴です。
- ラブラドール・レトリーバー
- ラブラドール・レトリーバーは多くが家庭犬として変われ、盲導犬や警察犬などの使役犬として飼育されています。この犬種には目の障害が多く、遺伝性の白内障が高い確率で発症します。