犬の耳垢にミミダニが寄生して激しい痒みと炎症をおこす

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耳垢にダニが寄生して激しい痒みと炎症を起こす

耳垢にダニが寄生して激しい痒みと炎症を起こす

ミミダニは、犬の耳に棲みつき耳垢などを食べます。

 

耳垢にミミダニが寄生して激しい痒みと炎症を起こすため、
犬は耳を掻いたり、激しく頭を振ったりします

 

耳孔がただれることもありますが、ミミダニに寄生されても、まったく症状が現れないこともあります。

 

犬のミミダニは、もともと猫に寄生していましたが、猫と同居する犬が多くなり、犬にも多く見られるようになりました。

 

ミミダニに寄生されているときの治療

耳孔のひだの間や、土の塊のように見える耳垢の表面に、白く透明な1ミリほどの大きさのダニがみえれば、ミミダニに寄生されています。

犬の耳孔内にある毛を残らず抜き取ってから、耳垢を丁寧にふき取ります。
その後、殺ダニ剤を塗布して、ダニ対策用の抗生物質を投与します。
この処置を2〜3回繰り返します。

 

同居している他の犬や猫がいる場合は、ミミダニの寄生の有無を確認して、寄生していれば、並行して治療をする必要があります。

 

症状が出るまで気づかないマラセチアによる皮膚病

症状が出るまで気づかないマラセチアによる皮膚病

マラセチアは、皮脂の分泌異常(通常脂漏性)の外耳炎の耳垢に寄生するカビ(酵母菌)の一種です。

 

犬の外耳孔には、マラセチアが健康時にも寄生しています。耳以外にも指の間や、脂っぽい皮膚の表面にも寄生します。

 

アトピー性の皮膚炎や脂漏性外耳炎などを増悪させる原因になっています。

 

マラセチアに寄生されているときの治療

犬の耳垢などを掻きとって、それを簡単に染色して顕微鏡で観察します。
寄生されていると、とっくり型のカビ(酵母菌)が多数、見ることが出来ます。
マラセチアの処置をしたからといって治癒するものではありませんが、原因となっている病気の対策を並行して行います。

原因となっている病気の治療と並行して、抗真菌薬や殺菌性の薬剤での洗浄、抗真菌薬を内服します。マラセチアが検出されなくなると、アトピー性皮膚炎の症状や指の間の痒みが軽減してきます。


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